そして、現場へ

修士を取ってから最初のキャリアは戦後まもないボスニア&ヘルツエゴビナでの復興開発支援というものでした。戦争終結してから国が経済、社会復興していく時期のことです。

NPOや国際機関のスタッフとして3年間走るように毎日が過ぎた。戦争を体験し生き残ってきた方々の話をきき、復興するうえで必要なことは何か、自助自立を支援するために外からきた私は何ができるかを毎日考えた年月でした。

2000年に10年ぶりに帰国。帰国後、外資企業で働きはじめましたが、ご縁をいただき、広島平和研究所で学者でもない私が、現場の経験からの講話をする機会もいただきました。

国際的紛争介入が適性かどうか、近年の人道介入の事例を分析し検討しながら日本の貢献のあり方を考える研究をされている機関です。

久しぶりに研究者と意見交換をしました。あれが、はじめての講話をするという経験だったかもしれません。

今も時々、ボスニア&ヘルツエゴビナでの経験談を話す機会をいただきます。最初は研究者でもないのに。。と思う時もありました。でも、ある時数名の方々から「それがあなたの唯一無二。みんなは経験したことがない未知のことを聞きたがっている」という言葉をかけていただきました。

そういった話ができることを大切にしていきたいと思います。

Tomoko Sayama-Kaseさんを含め9人、立っている人、、「大学卒業式 サラエボ事務所 アメリカ留学 ·国連機関勤務・戦後復興支援 国連事務局経済社会開発局インターン ボスニアの橋修復現場」というテキストの画像のようです
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