私の父は今70代後半。入社してから退職まで、ずっと同じ会社で働いてきました。
仕事一筋できたので、現役中は仕事中心。退職してからも14年くらいは仕事をしてましたが、退職後は人生初めてのゴルフや陶芸にチャレンジしています。
退職した今でも、同期の仲間と月一回はスポーツをしたり、食事をしたり、時々旅行をしたりと、とても楽しそうに計画をしています。
家族とはまた違う、とくに同期入社のお仲間とは会社のミッションや仕事を長い間共有されてきた同志。格別な思いがあるのかなと感じます。
父が働き盛りの時は、よく「同期のWは今ブラジルでがんばっている」とか「同期のNは今こういうことをしているらしい」とか、とても嬉しそうに話している父の顔を憶えています。自分のことのように、嬉しそうに話していました。また、仲間のご活躍から刺激をうけ、自分も頑張るぞと思っているのかなあと、子供心に感じたこともありました(生意気な子供でしたね)。
でも、最近は体が動く仲間も少しずつ減ってきたようで、どことなく寂しそうに見えます。
先日、電話で聞いた話では、一人暮らしをする仲間の一人が、倒れてしまったと。その方は畑をもつ方らしく、このままでは畑が荒れ放題になってしまう。どうしよう。Fがかわいそうだ。では体が動く仲間で、畑の面倒をみようということになったそうです。 みなさん、畑から近いわけではありません。体がなまらないよう、いい運動になるとポジティブに考える父。困った仲間を助けたい一心で考えたんだなあと感動しました。
仕事の仲間だけでなく、子育てをするうえでの仲間、習い事の仲間。いろいろですね。
何かを共有できる仲間がいるというのは心強い存在であり、困ったときにはお互い助け合え、お互い学びあえる友なんですね。