ごあいさつ

□ 自分の実力には自信がある、でも認められていない思いがある・・・
□ がんばろう、と思っていても一人では頑張れない・・・
□ プライドの高さが邪魔して、誰にも相談できない悩みがある・・・

あなたはこういったことで悩んでいないでしょうか?
 
 実は私自身もそうだったんです。

 私はかつて国連機関やNPOで勤務していました。皆さんが想像するようなきらびやかな世界ではなく、黒子に徹する世界でした。
 当時の私はボスニア・ヘルツェゴビナという日本人がほとんどいない場所で戦後復興の仕事をしていました。周りには、英語をできる人すらほとんどいません。通訳を探すのも一苦労でした。
 その上、上司は現地におらず、全て自己裁量で判断しなければなりません。私は途方に暮れました。あまりの激務で、体も心もクタクタになりました。戦争でインフラも破壊されていたので、蛇口をひねってでてくる水は一日1時間のみ。その時間帯を逃すと、お風呂に入ることすらできません。仕事や環境からのストレスから、1ヶ月で10キロも体重が落ち、一時休暇帰国命令も出たことがありました。
 深夜、ボスニアの事務所で一人悩み泣きぬれたこともありました。「私としては頑張っている。何をやってもうまくいかない。その上、これ以上何をやっていいかもまったく見えない。私はどうしたらいいんだろう?」
 そんな時、私に転機が訪れます。それが、コーチングとの出会いです。
 コーチングというのは野球のコーチのように自分自身を客観視するためのツールです。
 この方法を活かせば、自分の抱えている問題を解決することができます。自分が何に困っているかを冷静に見ることができるようになります。仲間を作り、目標達成のために動いていくことができます。
 コーチングを学ぶにつれ、いつしか私自身が変わっていきました。コーチングによって、冷静に物事を判断できるようになりました。どうやったら今の仕事を成し遂げることができるか、見えるようになりました。いつの間にか、自分に自信が戻ってきました。仕事にも積極的に取り組めるようになりました。
 コーチングを学んだだけで、3年間で自分に求められていた業務を成し遂げることができました。上司にも評価されました。なによりも現地の人達にも慶んでもらうことができました。あれだけツラく、体も壊しつつ取り組んだボスニアでの仕事が、いつの間にか自分自身のかけがえのない思い出に変化していったのです。ボスニアの人たちとも世界中からあつまった国際スタッフの人たちとも最高の絆と経験を作ることができました。
 その後、日本に帰国し、外資系企業2社で中途採用や海外人事の仕事に携わりました。その後の外資系エグゼクティブサーチ会社では、クライアント企業が探している人材を探しスカウトする仕事をしました。どちらの会社でも成果を出すことができたのはまさにコーチングのおかげでした。
 結婚を機に退職した後も、子育ての中でも、また夫との関わりの中でもコーチングの技術が大いに活きています。

 今になって思えば、あのボスニアでコーチングと出会ったことが、私の人生を変えてくれました。自分自身にも自信が持てるようになりましたし、人との関わり方も大きく変わってきました。だからこそ、私はコーチングをもっと多くの人に知っていただきたいと思っています。
 コーチングによって人生を大きく変えていく。そういった人たちが増えていくのが私の願いです。

(一財)生涯学習開発財団 認定マスターコーチ 佐山友萌子