目標の先を考えてみる

こんにちは。コーチの佐山友萌子です。

うちの家族は、私も含め、みんな自由でマイペースです。

学校や仕事であっても、なにかしら好きなことやおもしろいことを探しています。

例えばうちの子は今、石に魅せられているようで、学校から帰ってきてからズボンのポケットの中から小石を大事そうに出して玄関に飾ります。暇さえあると石を眺めています。図書館から借りる本はたいてい「〇〇〇たんてい」か、石や化石の本です。今日拾ってきた石に近い写真や絵を見つけては、ああでもないこうでもないと自問自答しています。

はたからみていて、子供でも自然とインプットとアウトプットをするんだと感心してしまいました。

人間は、情報をインプットして様々な行動でアウトプットすることでしっかり頭の中に入ります。これおもしろい!と思ってやることと、やらされていることでも結果は違うのかもしれないなと感じた瞬間でした。

ずっと観察していると、好きなことをしているときは文句も言わず集中もできる。いわれてしかたがなくやるときは、なかなか進まないし、イライラする。言われたから仕方がなくインプットアウトプットはするが頭には入ってこない。当たり前ですよね、いやなのですから。

周りのお子さんたちを注意深く観察すると、同じような傾向も少なからずと感じます。

これ、実は子供だけでなく、大人もなんですね。興味あること好きなこと得意なことはあっという間に処理していきますが、苦手なものはなかなか進まないものです。

でも、これ嫌いだから苦手だからやらないということは、大人になるほど難しくなってきますね。子供でもすべて好きなことだけやるという生活は、理想かもしれませんが、成長するにつれだんだん難しくなってきます。

この仕事は苦手だけど、今これをすることで後々私がやりたいことができるようになるということを考えてみる。今の先、そして目標のその先を見るようにするといかがでしょうか。

例えば、うちの子、今学校でひらがなを習っています。小学校にあがるまで勉強関連は全くせず、ずっと外遊びや山登りばかりしてきた子です。毎日のひらがなの宿題が苦痛のようでした。

「今はもしかしたら難しいかもしれないけれど、字を書いたり読めるようになったら好きな本を自分で自由にたくさん読めるようになるね」と話してみました。「そっか!じゃ大変だけどやる!」と自分で納得したようでした。

彼にとって宿題であるひらがなの練習が目標だとします。 でも面倒だからいやだなと思う。でもその目標の先を見せてあげると何があるでしょうか。

ひらがなをマスターすることにより 文が読めるようになる、書けるようになる。 好きな本が読める。 お友達にお手紙をかけるようになる。。。

もちろん毎日そう上手くいくとは限りません。たいていうまくいきません笑。今日のやる気のスイッチはいったいどこに隠れているのか毎日根気強く探しています。タイミングと本人の納得も大切なんだと思います。

あるクライアントさんから、「自分の仕事は好きだけれど、毎日仕事でもプライベートでもあまりにやることが多すぎで、何からはじめたらいいかわからなくなってしまう」と相談がありました。

現在の状況の把握である棚卸、問題点の洗い出しなどをしたうえで直近の小さな目標を設定することができました。 必要な情報を把握し、自分自身で客観的に考え、真摯に話を聞いてくれる人と話したり、紙に書くことで、頭がすっきりしたとおっしゃっていました。 このプロセスをすべて自分自身でするのはなかなか難しいことではありますね。

その中でも特に目から鱗だったとおっしゃったのが、“目標の先の目的を考える”ことだったそうです。自分がしている仕事をする理由、そしてこれから何をしていくのかがより明確化してきたとおっしゃっていました。コーチとしては、とてもうれしいフィードバックです。ご自身で気づいてくださったのですから。

好きなことはだれでも率先してできます。しかし、もしその人にとってちょっと苦手だなと感じるものであっても、どうしてそれをする必要があるのか考えることも大切です。その先を見せてあげることで、物事全体・人生全体を考えることができます。

小石だけをみるのではなく、その小石がとれた地層全体をみることで、昔どんな環境だったか、どんな生き物がいたかなどが全体を把握することができるのと同じですね。

いろいろな視点から物事をみて考えることで、人間の気持ちはいかようにも日々変化できるのですね。そのサポートをするのがコーチングだと思います。

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